2007年10月31日水曜日

高齢の追憶(148)・グーテンベルク

数日前の毎日新聞朝刊第一面に「"丸"七月号」の広告が載った。
潮書店発行。
1000円。

今月号の特集は「飛行艇」です。飛行艇といえば「中島飛行機」が有名で、戦中は世界一の性能を誇った。秘密はフロートの形状にあり、「鰹節型」と説明されても、子供のあたしにはピンとくるものがなかった。要するには消波装置と呼ぶモノだったのですな。

戦後進駐した米軍が、一機だけ残っていた飛行艇を接収して米国へ持ち去ったが、これって火事場泥棒じゃないかね?
米国による性能テストの結果、日本の飛行艇は着水距離も離陸距離も世界水準を軽く抜き、波高数㍍の荒海でも着水できたというから自慢していい性能。

この性能試験結果をふまえ、形状模倣をした結果、米国の飛行艇は大躍進したという話をまだ覚えている。米国はディジタル思考面で優れているが、日本はお江戸の昔からアナログ思考面で優れていたのだ。

刀剣,絵画,漆器,和紙,陶磁器,絹織物…このなかでとくに珍重されたのが木版画(浮世絵⊇ポルノ)で、グーテンベルクもグーの音がデン(出ん)べぇ精細さだったというから大したもの。この技術がいちまんえん札に生きているのですな。

あたしのディジタル画像にも生きておるが、これはもう、病気の一種でんしょう。

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