2007年10月21日日曜日

高齢の追憶(107)・狐狸庵にて

楢原で即羅庵を覗いた。
おーっ、更新してる!

ふきは葉柄の細いのと太いのがあり、前者はきゃら蕗用。市販の太いのは促成栽培だから、味もコクもないだろう、とは二人の一致した意見でござんす。
あたしゃー、この太い蕗が出ると、口にくわえて味噌汁をチューチューすするクセがある。

家庭でのアク抜きは重曹(重炭酸ナトリウム)を使う。
化学式は"NaHCO3"。
ただし食べ物にはナトリウムの含有量表示が義務付けられているから、高血圧の人は少なめに使用すべし。本日購入した「かりんとう」のナトリウム含有量は100g当り17mg。
他のかりんとうの含有量をみると、127mgとか26mgとかまちまちになっているので、なるべく含有量の少ないものを選んで購入することにしている。
周期律表によれば、
Na:23
H:1
C:12
O:16
となっているから、"NaHCO3"の質量は23+1+12+48=84。
これを10g(10000mg)使ったときのNa量は2738mg。
これを1リットルの水に溶かして蕗を煮詰め、
10ccが蕗に吸収されたと仮定すれば、この蕗を全量食べたときのナトリウム量は約27.4mg。
実際は1.5リットルに対して10gがところでしょうから、安全圏でござんす。
アク抜きした後は良く水切りしましょう。
しばらく水にさらしてもいいよ。

アク抜き剤は初狩の常備品として一袋必要かも。通常は調味料/スパイス売り場に置いてあります。

さぁ、かりんとうを食べながらご本を読むとしよう。
■池波正太郎著:おとこの秘図(上中下1656頁)

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