2007年10月23日火曜日

高齢の追憶(128)・戦力放棄

あたしが猊○八十八翁と、どのようなやりとりをしているかというに、彼はまじめガチガチのワード文章を作る。前回は「拉致外交」で、今回が「憲法改正」についてだ。
憲法改正の手順やら改正内容についての危惧の言葉が述べられているから、あたしとしては以下のような感想文を書き送った。
猊○八十八翁をあやせる人物は、同年代にいらっしゃらないのではないかいな?

―――――――以下転載―――――――

陳腐化した憲法を、現実に合うように改正するのはいいことです。現在の憲法は敗戦を契機として新たに生まれたものですが、敗戦がなかったとして、明治憲法が現在も続くわけがありません。必ずどこかで改憲改正が入ります。

周辺国に遠慮して、誰も手をつけかねてきた改憲に手を染めるのは勇気の要ることです。この側面から、あたしは安倍首相を擁護する次第です。勇気のある方だと。

問題は「九条」の、戦力放棄をどう改変するかにあるでしょう。経済戦争の時代に入った現在、米国は「日本を守るのは日本自身で」という態度をとりつつあります。そうすると、日本に次期支援戦闘機F22を購入してもらうことは、兵員(操縦士)の分担にもなり、とりもなおさず米国の利益にもつながりましょう。

物騒な隣国から飛来する危険物体の破壊作業は、戦時中の不発弾処理と同じで、自衛隊の仕事です。手作業による解体と、炸薬による解体の差こそあれ、本質的には同質の作業でござんす。隣国に報復の一発をお見舞いするについては解釈の違いはありましょうが、現在の国際感覚では「報復は正義」です。

だから日本も国際感覚にのっとった憲法改正をすることは必要で、叩かれっぱなしというのでは国民感情が許さないでしょう。要は「侵略のための戦力放棄」というよりも、「侵略思想」に枷をかけておけばよろしかろうと思います。

最低限度の戦力保持は隣接国から軽んじられないための身だしなみであり、武士の大刀,小刀のようなものでありましょう。丸腰での二国間協議が上手く行くはずもなく、一方が他方を侮り始めたら、協議はそこで決裂です。決裂する前に身だしなみを整えておかなくちゃいけません。

苗字帯刀が許されなかった百姓,町人は、武士階級の思いのままに切り捨て御免でした。ならば、百姓は鋤,鍬,竹槍で、町人は匕首で武装すれば、武士階級と云えども少しは相手を警戒するようになるだろう。

九条に相当する条文を持たない隣接国に対する警戒は必要です。相手が戦艦を用いて民間の利益を守ろうとするとき、日本もそれ相応の頑丈な船(戦艦)を備えなければ馬鹿にされるだけ。当時国と同様な装備を保有することは、相手国の道義を正すためのバランサーとしても働きます。
現に中国は、「日本はF22を何機購入して、それを何に使おうとしているのか」とか牽制してきています。そんなのは知ったことではなく、中国側が自国の軍事突出を反省しなければならないことなのです(中国は台湾海峡有事を考えている?)。

日本国民が、反戦勢力に「戦争は嫌だ」と吹き込まれるほうが、将来の日本にとって、取り返しのつかない恐ろしい結果を招くでしょう。
今の日本は平和ボケが昂進した結果、異常な殺人事件が起こったり、平気で機密情報を垂れ流すありさまです。

教育界がもう少し世界情勢を読み取って、日本人の精神を弛緩させないように導くことも並行して必要でしょう。だから、来る憲法改正において、「戦力」と「教育」の改正内容については絶対に見逃せないし、推移を見守る必要があります。

憲法改正は政治家よりも国民の総意が大切。
まず、投票により改正の如何を問うが、今の陳腐な憲法によって物事を判断すれば、「憲法違反スレスレの強引な人」が現れ易い。そのたびに国会が空転するよりは、憲法改正して議員活動し易い環境を作り上げることも必要ですね。

なおヤミ米は罪悪だと言い、食べるのを拒否しているうちに餓死した裁判官のような人物は、改正委員から排除したいところです。学者にこのタイプが多く見られますね。
企業人,学者,教育界,一般民間…と多方面から改正草案の検討要員を、選挙によって一定数選出するする仕組みも大切な要素だと思っています。

結局は改正内容を国会で審議する段階に入って、我々にも伝わってきますから、強引な採決を強行すれば、その内容が国民に相容れないときは、次回選挙で与党の大敗というかたちになって現われましょう。

だから与党もいい加減な改正案は出せません。安心してもいいと思います。

※結局、次回選挙で与党は大敗しました。

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